なぜ量子論は、東洋思想に近づくのか

なぜ量子論は、東洋思想に近づくのか 2


自分と向き合い心をコントロールした3人

 一人目の60代の主婦は、本を読み、自分と向き合い心をコントロールした3人です。
 『いのちの力』 を18年前に読んで、日々の生活の中でいろいろ大変なことがあったそうですが、そのつど本を繰り返し読んで、今まで何とか乗り越えることができたといいます。本はぼろぼろになりました、と言って、わざわざ沖縄から東京のヨガ教室に来られました。私に直接お礼が言いたかったのだそうです。

 50代の二人目の主婦は、癌になり、本当の自分と向き合った人です。
 突然、医師から悪性リンパ腫で、ステージ4と告げられ、衝撃を受けました。そのあと、彼女は化学療法で一度はよくなったのですが、また再発したのでした。頭の中が真っ白になり、『いのちの知恵』 を読み、その中の 「慈愛の瞑想」 をやって、初めて心が落ち着いたといいます。以下、彼女から届いたメールを紹介します。

「先生の 『いのちの知恵』 のご本をあらためてゆっくり読ませて頂きました。
出版時に一度読んだはずのご本が、今の私には言葉の一つ一つが染み渡るように入って来て、胸が熱くなりました。枕元に置いてまた読み返しています。

先生のエッセイを引き込まれるように読み

「自分を許す」
自分の本当の感情を封じ込めず許す
自分自身に正直でいる方がポジティブを装って自分の本心を抑えているよりもずっと大切
「自分を愛すること」
もし自分がくだらない自分と思っても、それも自分の一部であると思ってくだらない自分を許して受け入れる。一方心から崇高な自分を信頼しすべてをゆだねられるようになること、その行為が自分を愛すること

何かずっと靄がかかっていた心が晴れて、すっと道筋が見えたような救いがあり、涙が込み上げてきました。良いことも悪いこともしてきた人生で「自分を愛すること」は正直難しく、「許す」と言う言葉が私には救いでした。
ヨガと出会って、相手を変えるのではなく自分を変えること、本当の自分を愛することを懸命に実践しようとしていたはずなのに、できてなかった。エッセイを読み終えて、自分の中の深い押し込められた感情が湧いて出てきて、何故か身も心も軽くなりました。
病気になって向き合えた本当の自分、今この時にこのエッセイのお陰で救われました。治療で辛いことも沢山あるけど、この病気にならなければこの真の救いには出会えなかったとさえ思います。
長くなってすみません。生まれて初めて心の奥を文字にしました。今はすっきり心が軽く、私の全てを何かに受け入れてもらえたような心地良さを感じています。
本当にありがとうございました。」

 今、彼女は、本当の自分と出会ったことで、奇跡的に癌が寛解して、日々お元気で暮らしています。

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