三井さんの死が教えてくれたこと

三井さんの死が教えてくれたこと 6


世界の天才発明家たち
 たとえば発明王といわれたエジソンは、うたた寝をするときに手に何かもって、それが床に落ちる音で目を覚まし、その瞬間に発明を思いついたそうです。

 ドイツの化学者アウグスト・ケクレは、暖炉の前で浅い眠りをして、夢の中に蛇が現れ、自分の尻尾に食いつき、クルクル回転する様子をみて、ベンゼン環を発見したといいます。作り話のようですが、本人が書いた講演記録にあるので、実際そのような体験があったのでしょう。

 ミシンを発明したエリアス・ハウは、夢の中で、どこかの原住民が槍を手に持ち、繰り返し地面を突き立てている姿を見て、目が覚めてからソーイングマシーンを発明したといいます。

 レオナルド・ダ・ウ゛ィンチは、世界史の中で空前絶後の天才発明家といわれています。彼の生きていた時代にマッチしない発明と異次元の膨大なスケッチ群は、かなり異常です。彼は、睡眠に特別な工夫をしていたことが伝わっていますから、睡眠をコントロールして、レム睡眠中に量子真空にコンタクトして、必要な情報を手に入れていたのではないでしょうか。

 ステイーブ・ジョブズも、高校時代にLSDを服用し、インドを放浪して日本の曹洞宗の禅に傾倒したといわれています。瞑想で量子真空につながり、そこからいろいろなアイデアを得ていたのかもしれません。

 またニュートン力学の基本概念を粉々にしたアルバート・アインシュタインは、頭で考えて相対性理論を作ったのではなく、霧にかすむ街灯の光を見て、ぼんやりと瞑想しているような状態にあったとき、自分の意識が光に乗り、見えた風景を論理的に説明したのが、相対性理論になったといいます。アインシュタインも、瞑想状態のとき、量子真空から必要な情報を得ていたのかもしれません。

 セルビア系アメリカ人の物理学者で発明家の二コラ・テスラは、エジソンが恐れた天才発明家で、エジソンの直流電流と、テスラの交流電流が論争となり、テスラの主張した交流システムの方が遥かによいことが分かり、テスラの完勝により論争は終結します。彼は、エジソンを凌ぐほどの発明をしましたが、これらの大発明は、自らが発明したものではなく、外部からのテレパシーで情報を教えてもらったのだと言ってしまいました。そのため、これが命取りとなり、信用されなくなり、エジソンほど名前は知られていません。

 以上のように天才発明家たちを見てくると、変性意識状態によって量子真空につながり、そこから情報を得ているような気がしてなりません。

 私たちも、量子真空につながって、そこから素晴らしい叡智や、アイデアを得たいものです。そこで私たち一般人ができることは、ひとり心を静めて静寂に浸ることや、瞑想をすることです。
 心を静めていくと、自我(エゴ)の活動が収まってきます。すると物事を客観的に眺めることができます。やがて雑念やネガティブな想念も消えていき、その結果、量子真空につながりやすくなるのです。

ネガティブな想念
 心にネガティブな想念があると、ネガティブな出来事や出会いを引き寄せてしまい、量子真空につながらなくなります。しかし瞑想などをして無我に近づくと、宇宙の無限の叡智やふしぎな直観につながるのです。世界中の天才は、発明や発見を、頭で考えて出来ましたと言っていません。ボーッとしている時とか、だいたい降ってきたという表現をします。頭で考えることなどたかが知れています。量子真空につながることが大切なのです。

 私たちは、ポジティブに考えることが大切だと教えられてきました。ネガティブに考えると、ネガティブな状況を引き寄せてしまい、失敗してしまうからです。
しかしポジティブに考えても、失敗することが多いのも事実です。これをどう考えたらよいのでしょうか?

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