2016年インド旅行記(1) ブッダガヤのスーパームーン

ブッダガヤのスーパームーン (3)

 

 それから、ナイランジャナー河(尼連禅河)では、ヨーガの皆さまと靴を脱ぎ、素足で水につかりました。お釈迦様が沐浴した川の水は温かく、心地よかったです。経文にもある尼連禅河(にれんぜんが)は、乾季にはほとんど川床に水がないのですが、今回は珍しく水がありました。そして、40年前を懐かしく思い出しました。
 私が40年前にブッダガヤを訪れたのは、雨が激しく降っている時で、雨季が始まっていました。今のにぎやかさと違い、宿泊施設はほとんどなく、ビルマの仏教寺院へ泊めてもらいました。その時の尼連禅河の思い出は、
「(略)川幅は広いのですが、注意しながら入ってみると、水深はふくらはぎまでしかなく、川底は砂地でした。
河のほとりでは麦畑の青が美しく、目にしみるようでした。(略)」(『気の言葉』講談社)とあります。その時は稲の穂が青々と茂っていた時で、水量が豊富で、立っていると足元の砂にさらさらと流されそうでした。

 

 そして、夕暮れに、裸足になって大塔へ向かいました。前回4年前と違うのは、ものすごい大勢の参拝の人々でごった返していて、長い行列ができていたことです。
今は警備が厳しくて、金属探知機の検査の後、入口で身体検査があり、さらに出口でもう一回身体検査があり、それからようやく中へ入ることができました。

 

 その大塔の裏に菩提樹があり、お釈迦様が瞑想して覚りを開いた金剛座があります。以前は、その金剛座に触れることができたのですが、オウム真理教の一行が来て、麻原彰晃が「おれがブッダだ」と叫んでその金剛座に座った事件があり、それ以来、そこに入ることは出来なくなったそうです。今は、ただ柵の隙間から、その金剛座を覗き見るだけです。

 

 そうして、菩提樹の裏の辺りに瞑想する場所を探していたら、大塔の管理人のような男性から、ここに来なさいと、特等席に呼ばれ、そこにマットを敷いて座りました。その後、私の背後に、私のヨーガの生徒さんたちが、30名ほど座ったのです。そして頼んでもいないのに、私の左右に花を生けた大きな銅の花瓶を置いてくれました。こうしてブッダガヤの瞑想が始まりました。

 

 45分間、瞑想をしましたが、ほとんど雑念が出てきません。ブッダの波動を全身に感じます。時間に長さを感じません。45分という時間が止まっていたようでした。

 

 そして、その夜、14日のスーパームーンをホテルの屋上から眺めました。何か名状し難い錯覚に襲われそうでした。私が、スーパームーンとメールで知った時、何か漠然とした不安と期待を感じた時の、同質の気持ちでした。そして私は、赤みがかったスーパームーンを携帯のカメラで撮りました。
 その翌日、ヒンズー教の聖地で有名なバラナシへ、バスで6時間かけて移動しました。そこにはサールナートがあります。このサールナートは、ブッダが初めて説法した聖地、仏教の発祥の地ですが、ここでの瞑想も素晴らしかったです。
 そして次の早朝、4時起きをして、ボートからガンジス河の沐浴の光景を見ました。近くのガンジス河と満月の写真も撮りました。Yさんが「カメラに多くのUFOが写っていました」と教えてくれました。私もカメラの画像をチェックしたら、ブッダガヤの赤い満月の横と、ガンジス河の満月に、多くの光の玉が写っていました。その未確認飛行物体の光を拡大してみると、窓が3つ、4つと確認できる画像もあり、ブッダガヤとガンジス河では、未確認飛行物体の形状にちょっと違いがあるように見えましたが、これは明らかに円盤に違いないと分かるくらいです。