太古、人類の祖先は古細菌であった 2-3
ささのはがゆれている
こんな日はうれしくて たのしくて
おもわずゆれたくなるのです
あなたに会えたこんな日は
おもわずゆれたくなるのです
ありがとう
あなたに会えてありがとう (原文はひらがな)
こんな日はうれしくて たのしくて
おもわずゆれたくなるのです
あなたに会えたこんな日は
おもわずゆれたくなるのです
ありがとう
あなたに会えてありがとう (原文はひらがな)
柴田美優さん(小学2年生)は、生後四か月のときにウイルス性脳炎にかかり、その後遺症で全身に重い障害が残ったそうです。
「みんな大すき」
みゆは おかあさんが 大すきだよ
いつも おいしいごはんを つくってくれてありがとう
みゆはおとうさんも 大すきだよ ありがとう みゆのことをすきでいてね
いっぱい いっぱい すきでいてね
みゆはうまれてきてよかった おとうさんとおかあさんのこどもでよかった (原文のまま)
いつも おいしいごはんを つくってくれてありがとう
みゆはおとうさんも 大すきだよ ありがとう みゆのことをすきでいてね
いっぱい いっぱい すきでいてね
みゆはうまれてきてよかった おとうさんとおかあさんのこどもでよかった (原文のまま)
美優さんは、高等部三年生のとき、内閣府の作文コンクールで最優秀賞に選ばれています。
「手のひらで伝わる心」
私は小さいころ病気になりました。その結果、指の先しか自由に動かすことができなくなりました。言葉もしゃべることができなくなりました。小さいころは、手を伸ばして周りにある物をさわったりしてみました。自分でできることは少しでもやってみようと思っていました。言葉はしゃべれなくても、私の表情や声で気持ちが伝わることもあったので、あまり悲しいとは思わなかったことを覚えています。
この作文は、皮膚感覚をみごとに伝えていると思いました。
また、衛藤一樹さんという自閉症の人がいます。ほとんど音声言語を話さず、椅子にじっとして座っていることも難しく、トイレットペーパーをまるごとトイレに流したり、一般的なルールの理解も難しいと思われた人が、文章を書いたりするのです。文字はいつ覚えたのかという質問に、「ちいさいときにおぼえた」 と答えてから、 「にんげんとしてうまれてきてきいてもらいたいじぶんのきもち いきていきたいじぶんのあしで いきていきたいじぶんのめで きぼうがわいてきた じぶんのいしをつたえられて いいにんげんになりたいけどかってにからだがうごいてしまうのでかなしい ゆめはにんげんとしてきれいなきもちでいきてゆくことです」(原文はスペースなし)
なぜ脳の障害や機能不全の障害で、言語だけは豊かなまま保たれているのでしょうか。専門家は、発語と理解では構造が違うからだというのです。発語は運動機能が損なわれると、他の部分が代償してくれないが、理解については代償が起こりやすいからだということです。