ヨーガを生きがいとして 3
思ったことが現実化する世界
量子論の世界では、意識したことが、直ちに分子や原子に影響を与えて、思ったことが現実化してしまうことを発見しました。
そこで私は、心の働きを止めることはできなくても、心をコントロールできないかと思い、こう考えました。心の働きは目に見えませんが、心は言葉によって現れます。言葉・想念(心の中に浮かぶ考え)をコントロールすれば、心をコントロールできるのではないかと。
量子論で考えると、意識(言葉・想念)が肉体をつくり、現実に実現していくのです。だいたい私たちは、日常生活で無意識の内に言葉を使っている場合が多いのです。ある人は、朝起きて 「ああ、疲れた」 といって起き、 夜寝るときに 「ああ、今日も一日疲れた」 といって寝ます。また 「年取った」 「できない」 「もう若くない」 というネガティブな言葉を、結構多く無意識に使っています。
脳科学では、「疲れた」という言葉を使うと、脳が疲れたというメッセージを受け取り、全身の37兆個の細胞に疲れたというメッセージを伝えるので、疲れていなくても疲れてしまうというのです。他のネガティブな言葉も同様です。
そこで、これを変えるよい方法を考えました。もし 「疲れた」 といってしまったら、「でも大丈夫、元気になる」 というのです。脳科学では、脳は最後に言った言葉を覚えていて、それを全身に伝えるというのです。「年取った」 といってしまったら、「でも大丈夫、まだ若い」 「~できない」 といってしまったら、「でも大丈夫、~できる」 「もう若くない」 といってしまったら、「でも大丈夫、ヨーガで若くなった」 といえば、思ったことが実現します。すごく簡単なのでバカらしいと思いながら、半信半疑で試した人が、びっくりする効果がありました、と話してくれました。
テレビで歌手を見ていて思いました。加山雄三は、85歳で、お年にしてはずいぶん若々しく見えました。きっと 「若大将」 など青春時代の歌ばっかり歌っているからでしょう。 その青春時代の想念が、加山雄三を若々しくしているに違いありません。反対に、悲しい、寂しいという歌ばかり歌っている歌手は、おそらく老けるのが早くて長生きしないのではないでしょうか。