ヨーガを生きがいとして 1
ヨーガを始める人に
ヨーガ教室に来られた方々は、不思議なご縁で、ヨーガに出会ったと思います。そして、初めはよくわからないながらも、ヨーガをやると体調がよくなり、リラックスができて、仕事も生活も上手く行くと実感したと思います。
このたまたま出会ったヨーガを、趣味でやるのもいいですが、それではまだ何となく物足りない感じがします。ヨーガは仕事ではないので、「やりがい」 を持ってやるのもちょっと違います。そこで、人生を通じて生きる意味をみつけるものとして考えると、「生きがい」 としてヨーガをやるのがいいかもしれません。
生きがいとは広辞苑では、「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと。」 「生きる価値や意味」を与えるもの、とあります。そう考えると、生きがいとしてヨーガをやるのが一番ぴったりします。
生きがいは、仕事や趣味やスポーツなど幅広い分野に及んでいますが、高齢者はどのような時に生きがいを感じるかを調べると、男性の場合は、趣味やスポーツに熱中している時が、生きがいを感じていることが最も多いそうです。また女性は、孫など家族との団らんの時、友人や知人と食事、雑談をしている時、おいしい物を食べている時に生きがいを感じている人が多いそうです。
生きがいを持っている人は、死亡率や心血管疾病のリスクが低いという結果もありますので、生きがいを持つことでよりよい人生を送れそうです。
このように 「生きがい」 は、日本特有の文化や価値観に基づく概念で、「仕事と人生の質を向上させるための日本の概念」 として、英語圏ではこの単語に値する訳がないため、「Ikigai」(生きがい)として世界に広まっているそうです。
世界が注目しているこの生きがいを持つ利点は、長寿や生活の質の向上、心血管疾患にかかるリスクが低く、死亡率も低いことです。また社会的な孤立を避けるのにも役立ち、幸福感をもたらすという点などです。
このIkigaiの概念をアメリカ人は、分かりやすく四つの要素にまとめています。好きなこと、得意なこと、稼げること、必要とされることの四つの要素が合わさったのが 「生きがい」 と表現しています。