竹富島で日本人のルーツを考える

「量子もつれ」について考えたこと 6


 これで遠隔施術がどんなに遠く離れていても、気が届き、効果があることが理解できたようです。
 私が患者さんをイメージしたら、どんなに遠く離れていても量子もつれでつながり、
 患者さんのよくなったイメージを意識したら、よくなったという意識が収縮を引き起こし、量子の重ね合わせの量子効果で、イメージした現実が実現するということになります。

 これは、相手に何かを伝えたいときにも応用できます。
 たとえば、静かに瞑想して、相手にこうして欲しいということをイメージします。そこに観察者効果が働いて、こうして欲しいという意識が収縮を起こして、あなたの情報が相手に届きます。

 もう一つ 「量子もつれ」 で、安心したことがあります。
 それは、人間が死んだら意識は消えて無くならないで、その意識は、宇宙の量子真空のゼロ・ポイント・フィールドに還るといいます。
 そこで疑問に思ったのは、宇宙のはるか彼方のゼロ・ポイント・フィールドへどうやって還るのかです。光の速度では何億光年かかるかわかりません。またもしゼロ・ポイント・フィールドにいる意識が、私たちへ何かを伝えたい場合も、意識が届いたときには本人は地球に生きていないかもしれないのです。


 そんな疑問が出てきたときに、量子もつれを知って納得しました。理論物理学者のロジャー・ペンローズ、彼はブラックホール形成過程の研究で、2020年にノーベル物理学賞を受賞していますが、脳の神経回路と量子力学という面白い仮説を立てています。
 彼は、脳神経回路に組み込まれたチューブリンと呼ばれる小器官に注目しました。チューブリンはミクロのたんぱく質で、両端が引っ張られて伸びている状態と、圧縮されて縮んでいる状態を同時に取ることができる不思議な性質を備えています。量子力学でいう 「重ね合わせ」 という特殊な状態を組み込むことで、人間は意識を生み出すことができたと主張しています。
 意識がどのように生み出されるのか現在の科学では、将来的にも解明されるのは難しいと思います。もしペンローズ博士の仮説のように、意識が生み出されるプロセスに 「重ね合わせ」 のような量子効果が関与しているのであれば、私たちの意識は、全宇宙とつながっているのです。ゼロ・ポイント・フィールドでも、瞬時に伝わります。

 時々、亡くなられた人たちの思いが届きますが、これも瞬時に届いているのです。またこちらの思いも瞬時に届いているのです。量子もつれは、私に、こんな安心感を与えてくれました。


2025年3月26日        望月 勇



参考文献
『すごい物理学入門』 カルロ・ロウ゛ェッリ著 河出文庫
『すごい物理学講義』 カルロ・ロウ゛ェッリ著 河出文庫
『一般相対性理論入門』 カルロ・ロウ゛ェッリ著 河出書房出版
『時間は存在しない』 カルロ・ロウ゛ェッリ著 NHK出版
『世界は関係でできている』 カルロ・ロウ゛ェッリ著 NHK出版
『神の方程式』 ミチオ・カク著 NHK出版
『量子超越』 ミチオ・カク著 NHK出版

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