ヨガの友として共に生きた、かけがえのない日々 (2)
Aさんは、今年大谷さんの消息が分からなくなって、必死でネット検索して初めて、大谷さんが以下のような作品に出演されていたことを知ったそうです。
そしてAさんは、大谷さんが人気ドラマや、アカデミー賞受賞作品に出演したり、エベレストに登る作品もあり、驚きで一杯になりました。特にヒマラヤに登ったストーリーは、雪山の演技がすごかったといい、あのシーンのロケが本当にチョモランマだったのか大谷さんに聞いてみたかったとも話してくれました。
以下は、Aさんの調べた大谷さんが活躍している映画です。
- Topsy Turvy(アカデミー賞作品)
日本女性の役 - Jonathan Creek season2 (イギリスの人気ドラマ)
少し悪のある日本人女性のKiko役
Gallows gateパート1
Gallows gateパート2 - Into thin air - Death on Everest (映画)
ノンフィクション。エベレスト登山した日本人女性のヤスコ役。 - Elephant juice (映画)
1999年に、大谷さんは、ぎっくり腰になって私の治療にきました。その時、犬を飼っていて、犬に癒されるということを話してくれました。その数年後、突然、岩手へ行くと言って、30年余を過ごしたロンドンを去りました。
Aさんが、大谷さんと水曜日夜8時のクラスで会ったのは、きっと2003年頃だと思います。その時の記憶が、2010年頃仙台のヨガ教室でよみがえったのです。Aさんは、「仙台のヨガの時、気の交流で2列である女性と手と手を合わせていたら、何とも手の形というか所作や雰囲気がどこかで交わした事がある懐かしい気持ちになったのでした。そしてヨガの後のランチの時に、それがロンドンのクラスでちょっとだけご一緒した大谷さんだったとわかったのです」 と話してくれました。その話を聞いて、私は、心は忘れても、気はちゃんと覚えてくれているのだなと感心しました。
ところで、私はいまだに、なぜ突然住み慣れたロンドンを去って、大谷さんが岩手へ行ったのか、その理由が分かりませんでした。そこで、大谷さんと親しい友人になったAさんにお聞きしたのです。すると、以下のお返事がありました。
大谷さんはLondonに住む前は、東京に住んでいらしたと思いますが、ご両親のお父さんは兵庫(神戸)、お母さんは岩手ご出身だったと聞きました。
お父さんは大谷さんが若い時に亡くなられ、お母さんは老後、生まれ故郷の岩手の老人施設に入ったみたいです。
大谷さんがロンドンから盛岡で暮らす事にしたのはそれが大きな理由だったと思います。
大谷さん個人としては岩手は初めての土地だったのに、言葉や人々、環境など自分に合っている、住んで良かったとおっしゃっていました。
このAさんの記述で、私は彼女がロンドンを去った理由を知りました。お母様の生まれ故郷へ行き、そして、宮沢賢治や石川啄木と同郷の地で、その風土がご自分に合っていることを知ったのに違いないと納得しました。
前に来た大谷さんのメールにも、岩手は知れば知るほど、私を優しく包んでくれるようで、もうロンドンへ戻る気持ちはありません、ということを述べていました。
Cさんは、ご主人の日本人学校の赴任が終わってから仙台へ戻り、5年後の2001年頃、東京で私が主催してヨガ教室を行っていることを知ります。そして、仙台でもヨガ教室を開いてくださいとお願いされ、2004年9月に仙台ヨガ教室が開かれます。その年から、春、秋、冬と年3回、仙台ヨガが続いて行きます。
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