チベットとネパール思索の旅 (4)
UFOについて
私がUFOという言葉を知ったのは、20代にインドを旅しているときであったと思います。場所はどこか忘れてしまいましたが、ホテルで会った日本人の旅行者に、もう日本へ帰るので、「もしよかったらこの本をどうぞ、興味がなかったら捨ててください」、といってもらった本が、UFOについて書かれた本でした。
薄い小冊子で、内容は宇宙人とコンタクトし、円盤に乗り、宇宙人にいろいろ教わったという、荒唐無稽のような本でした。
その中で、人間の60兆個ある細胞の一つ一つに意識があり、その細胞同士が協力して人体を作っているという宇宙哲学は、今思うと最新医学と同じような考え方でした。
本をぺらぺらとめくって見ると、テレパシーの開発方法というのもありました。私は、まだヨーガに出会っていませんでしたので、インドでは時間がたっぷりありました。そこで、暇つぶしにその方法を試してみることにしました。
まず花に向かって 「顔を左右に動かしなさい」 と命じるのですが、花を他人の英知を認めるようにしっかりと認め、そして花の英知に意識で話しかけるというやり方です。私は、花をじっと見て、「さあ、こちらを向いておくれ」、と心の中で念じました。それを毎日繰り返していると、何かの拍子に、ぴくっと花びらが動くことがありました。それが、テレパシーによる反応なのかどうかは分かりません。そのことを他人に話したら、とうとう頭がおかしくなってしまったか、気の毒に、という顔をされました。それきり、UFOに関する話は、すっかり忘れてしまいました。
しかし、この時の花の英知へ意識で話しかけるコツは、私のロンドンの部屋にある植木鉢の花を、冬を通して一年中咲かせることになるのです。
一般世間でUFOを見たという話しをすると、相手の反応がだいたい二つに分かれます。一つは、そんなものはない、カメラや光線の具合のせいだ、といって否定する人。そしてもう一つは、あるかもしれないと認める人です。
ある科学者によれば、私たちは何でも知っていると思っているのは幻想で、実は人間が知っているのは宇宙の5パーセントにも満たないといいますから、本当はUFOを否定する根拠もないのです。
あれから40年数年後、私は、再びUFOと関係を持つことになるのです。2016年11月半ばに、30数名でインドへ旅に出かけました。
お釈迦様の聖地、ブッダガヤへ着いた日、月が赤く、いやに大きな満月でした。インドで見る月は、地平線から昇ると途中まで赤くて、いつも大きく見えるので、当たり前と思っていました。すると、東京からメールが来て、今夜、68年ぶりのスーパームーンです、東京は雨で見られませんが、インドではどうでしょうか? と言ってきたので、特別な満月だと知ったのでした。私は、その年68歳でしたので、私の生まれた年の満月だと分かり、驚きました。そして、その68年ぶりのスーパームーンを撮った写真に、UFOが写っていたのです。(#1)
(#1) ブッダガヤのスーパームーン
満月の左にUFOが見えます。横山知早子さん撮影
また、バラナシ(ヒンズー教の聖地)のガンジス河のほとりで撮った写真にも、UFOが幾つも写っていて、びっくりしました。(#2)
そして、年が明けて2017年1月の夕方、芦屋でUFOを目撃しました。それも写真に撮りました。(#3)
(#2) バラナシのUFO
ガンジス河から写す。横山知早子さん撮影
(#3) 芦屋のUFO。著者撮影
それから、2017年11月3日、チベットに着いた日が、偶然にも満月でした。お釈迦様が誕生して最初の満月ということで、仏教徒にとって特別に意味のある満月ということでした。そして、その満月にも、UFOが現れたので、写真に撮りました。(#4)
(#4) チベットのラサの満月。左にUFO。著者撮影
それから、11月6日、バスでチベットのカンパラ峠(標高4,749メートル)を越えて、ヤムドク湖「トルコ石の湖」(標高4,500メートル)のほとりで瞑想しました。その時、大空を写した写真に、ブルー色のUFOが写っていました。(#5)
(#5) ヤムドク湖の青いUFO。著者撮影
さらに、ヒマラヤ山脈のアンナプルナが見えるネパールのポカラで、UFOの写真を撮りました。(#6)
(#6) ポカラのUFO。著者撮影
そして旅からロンドンへ戻り、12月3日、ロンドンのスーパームーン、(今年一番明るく見えるという満月)の前日、たまたま晴れた夕方、屋根の上から昇ってきた月が、太陽のように明るいので眺めていたら、UFOが現れました。それも写真に撮りました。(#7)
(#7) ロンドンのUFO。自宅の3階から写す。著者撮影
こう見てくると、UFOはずっと私を追いかけてきたような気がしてなりません。そして、今まで私は、春と秋に日本列島のヨーガの会場を回る時、台風が来ても不思議に逃れることが出来て、いつも予定通りヨーガの講習会ができました。こういう偶然が続くと必然になり、何かに守られているという意識が出てくるものです。
一回、すごい体験をしました。朝、帯広空港から羽田へ向かうフライトに乗ることになっていました。その時、台風は帯広の沖の海上にありました。他の空港や鉄道の駅は、閉鎖されていました。ヨーガの担当者が、フライトの欠航を心配しながら、車でホテルへ迎えに来てくれました。
その朝は、何と上空は青く晴れわたり、朝日が射し、風もなく穏やかでした。彼女は、「台風なのに、なぜこんなに穏やかなの?」 とつぶやきました。私も、「さあ」、とつぶやきました。