コロナ禍の自粛生活で、想念を検証する

コロナ禍の自粛生活で、想念を検証する 5


無条件の愛からなる宇宙

 考えてみてください。一人の人間の細胞は、60兆個(最近は37兆個という)の細胞でできています。37兆個の細胞を一列に並べると地球を9周以上も回ることになるそうです。その一つひとつが意識のある存在で、お互いに連携し合い、一つとしてエゴを主張することはありません。細胞は、自分自身が愛そのもの(宇宙の叡智)であることを知っているので、ただ自分自身でいるだけです。愛は、二元性を超えているのです。
 そのように考えていくと、全宇宙は、無条件の愛からなり、あらゆる原子、分子、クオークも愛でできています。私自身はその一つの表現に過ぎず、愛以外のなにものにもなりえません。それが私の本質であり、全宇宙の性質なのです。ネガティブに見えるものでも、無限で、無条件の愛のスペクトルの一部分なのです。

 私たちの目に映る世界は、さまざまな人々が参加している三次元の映像のようなものです。その三次元の世界に現れるどんな結果も、内なる源から、つまり最初に心の中で生じるのです。
 ちょうど映画館の映写機のフィルムが、スクリーン上に三次元の映像を写しだすように、心の中に描かれたイメージが外側に具現化するのです。

 このことを理解してから、私は最悪なことが起きた時は、その時どう自分が感じていたかがもっとも大切なのだと知りました。ただ不安におののくのではなく、心の中で、自分は安全で、無条件に愛され、受け入れられていると感じるのです。その思いのエネルギーは、映写機が映像をスクリーン上に映し出すように放射され、それに応じて外にある三次元の世界も現実化していくのです。

 もし心を抑えつけると、不安や悲しみや恐れは、何倍もの力になって抵抗してきます。ありのままの自分でいるということは、心を抑えつけません。自分への信頼を失わず、不安や悲しみや恐れという感情が過ぎ去るまで、心を抑圧しないでいることです。
 そうすれば、不安や悲しみや恐れの感情は静まり、消えていき、やがて現れなくなります。映写機のフィルムに何もなければ映像が現れないように、消え去ったネガティブな想念が、現実化することはありません。

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