コロナ禍の自粛生活で、想念を検証する

コロナ禍の自粛生活で、想念を検証する 9


信念や観念を変える

 けれども、私たちは自分のために信念や観念を変えることができます。まず、自然の摂理をよく理解することです。すると気づきが生まれます。気づきとは、判断しないで、何が自分に必要で、何が自分に必要でないか、何が可能かを一つ一つ吟味して理解することです。気づきを得て、自分の信念や観念を守るために費やしていた多くのエネルギーが無駄であり、必要でないと分かったら、それらを勇気を持って捨てることです。
 捨て去ることができなくて、役に立たなくなった強い信念や観念を持ち続けると、二元性の中で身動きができなくなります。そして常に判断ばかりするようになり、自分にとって都合のよいものだけを良いもの、そうでないものは悪いものという判断になります。

 一方、それらを手放せば、信念や観念の束縛から解放されます。すると何かを行動しなければならない呪縛から解き放たれて、しなければならないことはなにもないことに気がつきます。ただ存在している状態になるのです。
 何が自分を突き動かしているかを見極めるには、瞑想というツールが要りますが、思考は 「すること」 を重視し、魂は 「存在すること」 を重視していることが分かります。
 「存在すること」 とは、本当の自分でいることです。本当の自分とは、ヨーガでは 「真我」 といい、宇宙エネルギーであり、無限の自己です。
その存在状態は、純粋な意識であり、二元性を超え、宇宙と一体となって、宇宙と自分がつながることを可能にしてくれるのです。


アファメーション

 量子論では、人間の意識が量子に変化をもたらすということです。つまり思考が量子に変化を与えて、思った通りに現実がつくられるということでした。
 これを別の表現をすれば、何かを願望して意識するということは、その他の可能性を排除して願望したものが実現するということです。反対にその願望を少しゆるめると、願望した以外のものになり、願望が実現しなくなります。また願望がまったくないと、予期しない何かになる可能性は無限に広がります。
 船で譬えると、船はどこへでも行けます。目的地Aへ行こうと決めれば、Aへ行けます。しかし行く途中、他の場所もいいなと思ってエンジンをゆるめたら海流に流されて、望まない場所に着くかもしれません。行先がない人は、ただそこにぷかぷか浮いているだけですが、海流に流されて予期しない場所へ着く可能性は無限に広がります。

 最後に、思ったことを実現する方法として、アファメーションを紹介します。
 アファメーションとは、ポジティブな言葉を使って、自分自身を幸せに導く方法です。あなたが進む人生に、「イエス」 と言い、そして自分だけの個人的な願いを実現し、自分の独自性を表明することです。

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