なぜ量子論は、東洋思想に近づくのか 1
心配は猫をも殺す
私たちが普段考えている内容は、考えているというよりも、ほとんど心配していることばかりです。英国のよく知られたことわざに、「心配は猫をも殺す(Care kills a cat)」 があります。周囲で何が起こっても我関せずで図太く生きている猫であっても、心配し気苦労を重ねれば、健康を害して不幸を招き長生きできない、という意味です。
心配したために、体調を崩して病気になってしまったという話しをよく耳にします。ロンドンで医者にもかからず、元気いっぱいで生活していた主婦が、日本に帰国しました。周りからもう3年も病院に行っていないので、人間ドッグで検査をした方がいいと言われ検査をしました。その結果、血液の検査が再度必要となり、結果が分かるまで一週間待つことになりました。その待っている間、血液の癌ではないだろうか? 癌だったらどうしよう、などと心配し始めたら、急に体調を崩して、元気いっぱいだった人が寝たきりになってしまったのです。まさに 「心配は猫をも殺す」 です。
そこで思うのは、生活していく中で、心配する心をコントロールすることが、いかに大切で必要かということです。私が実践しているヨーガは、心をコントロールする方法です。
私は、心をコントロールする方法を書いて、今まで何冊か本も出版しました。また公式サイトに、今もエッセイを掲載しています。それらを読んで、体調がよくなったり、病気が治ったり、心の苦しみが消えたという人たちが結構います。読者の方々は、何かにすがるのではなく、心を内に向けて、本当の自分(真我・魂)と向き合ったのです。本当の自分と向き合うことで、不安や心配をコントロールし、元気に生活を営むことができたのです。そこで、最近、本やエッセイを読んで元気になった方々を3人紹介します。