超越的な感覚で時間を伸ばし、思いを実現させる方法

超越的な感覚で時間を伸ばし、思いを実現させる方法 2


時間について考える

 テレポーテーションはさておき、私は時間の不思議さを考えていました。エッセイ「アイルランドの遺跡の旅」にも書きましたが、時間が伸びたような不思議な感覚を思い出していました。アイルランドのダブリンの街を歩いて道に迷い、とうてい間に合うはずがないと思われた観光バスの出発時間に、どうして間に合ったのか。私には時間が伸びて間に合ったとしか考えられません。

 後日、私のエッセイを読んだ数名の女性の方たちから、時間の体験について以下のような報告がありました。
Uさんは、地下鉄で突然電車がストップし、体が宙に放り投げ出された時、時間がスローモーションになって、床に着くまでに態勢を整えることができて、ケガをしなくて済んだといいます。
 Tさんは、階段から足を踏み外し、落下するときに突然時間がゆっくりになり、床に落ちるまで余裕があったので大事に至らなかったということです。
 Iさんは、20代の頃、雪山を4人パーティでザイルを組んで登っていた時、3番目の仲間が滑落し、それに引っ張られて5メートルくらい宙を飛び、トップの仲間のピレイで止まり助かりました。その間、数秒でしたが、幼児から今までのことが走馬灯のように見えました。時間の観念から考えて、数秒間で一生が見えたことに、どうしても計算が合わない不思議な体験をしたといいます。
 また、他の人から、1時間の手術が数分で終わったように感じられたという体験の報告もありました。

 私以外にも、結構多くの人が、不思議な時間の体験をしているようです。普通は、このようなことが起きると、何か説明できそうな、あるいは納得できる理由を思いついて、「こんなことはめったにないことだけど」 とつぶやき、「時間が伸びたり、ゆっくりになったり、短くなったりするわけがない」 と自分に言い聞かせ、その後はすっかり出来事自体を忘れてしまうのです。
 私たちは、時間はいつでもどこにいても絶対変わらないという、物理法則に従うものと考えていて、自分が体験した伸びる時間を実際に体験しても錯覚だと思い、自身に受け入れられないようです。




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