超越的な感覚で時間を伸ばし、思いを実現させる方法

超越的な感覚で時間を伸ばし、思いを実現させる方法 6


時間の感覚を変える

 私たちは日々の生活のなかで、「物理的現実」と「自身の感覚」が食い違うときがありあすが、人間の感覚は物理的な現実と同じくらい重要な意味を持っていることが、近年の発見によって分かってきています。私たちは、時間の感覚を変化させることによって、私たち自身の「時間とのかかわり方」を変えられるのです。

 量子もつれや、量子の重ね合わせや、観察者効果や、さらに意識が収縮を引き起こして現実が実現することが事実であれば、時間を曲げたり伸ばしたりできるようにもなります。
 つまり、時間も含めて、現実とは、物理的なものでもあれば、感覚的なものでもあることを示しているのです。
 この感覚的領域は、私たちが司っているため、私たち自身で時間の捉え方を操れるはずです。

 実際、人間の感覚は、時間の捉え方も含めた現実を変えています。スポーツではアスリートが、最高の能力を発揮できる段階に達することを「ゾーンに入る」といいます。「ゾーンに入る」と時間の進み方が遅くなったかと思えるほど集中力が高まり、ほぼトランス状態に陥ったようなものと語っています。すると目の前の光景は、スローモーションで動いているといいます。
 またこの感覚は、昔の剣豪が相手が切りかかってくる前に切ってしまうことができたのは、何か「ゾーン」的な感覚に入っていて、相手の動きがスローモーションに見えていたのかもしれません。私も、朝目が覚めて、目覚まし時計の針が止まって見え、少しすると動き出したことが何回かありました。最初は、目がおかしくなったのか、時計が壊れたのかと思いました。またスペインのマドリッドでモダンダンスを見たときに、数十秒の間(と感じられた)、演技者の動きがゆっくり間延びしたように見え、自分の目を疑ったことがありました。

 「今この瞬間」に集中すると、自身の脳が時間をゆっくり認識するようになる場合があることが、研究によって示されています。
 つまり自身の感覚を意図的に超越させることができれば、時間ともっとゆっくりかかわれるということです。

 それでは、どうしたら極度の危険に遭わなくても、死に直面しなくても、臨死体験をしなくても、より高い次元で覚醒した状態に入れるのでしょうか。
 その答えは、自身の感覚を意図的に超越させることができれば、「ゾーンに入る」超越した感覚を手に入れることができるのです。それには瞑想をやって、脳波をコントロールする必要があります。

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